草花のささやきに耳を澄ませば…
Story
ショップオーナーは、約30年にわたり、ハーブやアロマセラピーなどの植物療法の仕事をしてきました。
その関係で、ヨーロッパに旅をすることも多く、旅で出会った素敵なボタニカルデザインの食器を集めてきました。
気がつけば、食器棚にはもう入らなくなり、以前のようにお客様が大勢いらっしゃることも少なくなりました。
そこで、ショップをはじめてみることに。
眠っている器たちに、あなたからまた、命を吹き込んでいただけたらと思ったからです。
イギリスのアンティークマーケット、フランスのブロカント、イタリアのメルカートなどで出会ったコレクションが中心ですが、ショップで新品で購入したもの、知人から譲り受けたもの、国内のアンティークショップや蚤の市などで求めたものなど、入手元は様々です。
『人はどんな時代にも植物と共に在り、花を愛で、風を香り、小さな生き物たちを慈しむ瞬間に、幸せを感じてきたのだよ!』
いにしえの器たちから、そんなささやきが聴こえてきそうです。
少しゆがんでいたり、ペイントがはみだしていたり。光が透けるような薄く繊細な白磁もあれば、テラコッタの温かみある素地の器が、ミルクのようになめらかな釉薬に包まれていたり。
ポットのつまみ、カップの持ち手、お皿の縁など、流れるような美しさで装飾されて。
半世紀前に、どんな職人さんが、どんな想いで、この繊細な草花を描いたのだろう…。
花が咲き誇るガーデンで、午後のお茶の時間には、どんな会話を楽しんだのだろう…。
植物図鑑のように、根や茎や花の中心部まで細密に描写された草花柄の中には、よく見ると蝶やハチが生き生きと舞っている!
そんな器たちをながめながらお茶を飲んでいると、瞬く間に、時も空間もこえて、人々の想いや、美しい風景が目に浮かびます。
そして、そこには「みんな繋がっていたんだ!」というような、ほんのりとやさしくて、あたたかな何かがあるように思うのです。
気に入っていただいた器が、あなたへとお届けできて、また素敵なストーリーを紡いでいかれることを願って!